【会報】ハーネスながの第7号


(日時) 5月28日(日) 午後1時30分~3時30分
(会場) 松本市元町 ふくふくらいず3階講義室
松本地区の会員で当日会場準備等のお手伝いをしていただける方は、12時30分ごろまでにご来場下さい。
《第2回定期総会に向けて》
会長 原 哲夫
新緑の美しい季節となりました。会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。皆様に支えられて本会も3年目を迎えようとしています。そして、上記のように本年度の定期総会を開催する運びとなりました。ここに議案書を添えて総会のご案内をお送りします。昨年はハーネス基金によるフィラリア予防への助成、盲導犬用コート類の製作、交流会とハイキングの実施、さらに、会報『ハーネスながの』を新たにカセットテープ版でもお届けするなど、本格的に実質的な活動を開始させることができました。会報の発行以外はどれも昨年度スタートさせた取り組みばかりですが、第1回目としては当初の期待を越える大きな成果を上げることができました。また、昨年は会費以外に多額のご寄付とコート生地などのご寄贈をもいただきました。それらがハーネス基金や製作部の活動を側面から支えてくれました。しかし、これらの取り組みが定着したものとして位置付くかは、この1両年の私たちの地道な活動にかかっていると考えています。そこで本年度は、昨年度緒につきましたひとつひとつの取り組みをより安定した形で利用しやすいものにしていくとともに、盲導犬に対する理解の輪が一層広がるように努めてまいりたいと思っています。定期総会では会員の皆様の忌憚のないご意見をいただきたいと思います。ご出席をお待ちしています。
《議題》
第1号議案:1999年度の歩み
1999年度事業報告
1999年度一般会計決算報告
1999年度ハーネス基金決算報告
1999年度会計監査報告
第2号議案:これからの1年間の取り組み
2000年度事業計画案の審議と承認
2000年度一般会計予算案の審議と承認
2000年度ハーネス基金予算案の審議と承認
第3号議案:運営委員の変更の報告
《第1号議案: 1999年度の歩み》
1.1999年度事業報告
(1)主な取り組み
〈第1回定期総会と記念講演会〉 5月30日(日)
出席者40名
長野県ハーネスの会規約、ハーネス基金運営規約、平成11年度事業計画、同予算案等を承認。
記念講演として川崎千里氏による「ニュージーランドの盲導犬の現状」を行う。
〈安曇野穂高温泉郷ハイキング〉 8月28日(日)
しゃくなげ荘から温泉郷、小岩岳、ガラス工芸館までをグループに分かれて散策。
約40名の参加者が7頭の盲導犬を中心にグループに分かれて行動。
途中、レストラン、喫茶店などで「盲導犬入店可」のステッカー表示のお願いもする。
〈長野交流会〉 11月13日(日)
体験者の講演として、大沢本芳さん、清水栄さんが体験談を語った。
懇親会では盲導犬用コート製作なども話題になる。
参加者20名、盲導犬10頭。
〈ハーネス基金の運営スタート〉
本年度はフィラリア予防費助成と高額疾病治療費への見舞金とする。
27頭の盲導犬と引退犬にフィラリア予防費としてそれぞれ1万円を助成する。
〈会報“ハーネスながの”の発行〉
8月、10月、2月、5月の年4回発行。
普通字版、点字版に加えてテープ版(上田点字図書館気付)の製作を開始した。
〈コート類製作〉
ユーザーの希望を縫製ボランティアに伝え調整をする。
長野市の倉石さん寄贈のコート生地を使ってのコート製作も開始し、ユーザーに贈っている。
製作枚数 43着
縫製ボランティアの講習会の指導にも参加する。
〈盲導犬の理解推進〉
盲導犬の理解を深めるための講演会、体験会の講師としてユーザー会員が参加。
県内各地域の学校、公民館、福祉施設、職場などが主催で実施。
(2)運営委員会の報告
第6回 4月11日(日)
ハーネス基金運営規則原案の確認
長野県ハーネスの会規約案の確認
1999年度事業計画案の検討と確認
1999年度一般会計予算案およびハーネス基金予算案の検討
第7回 5月2日(日)
第1回(1999年度)定期総会議案書の検討
総会日程と役割分担等の準備
第8回 6月20日(日)
総会の反省
当年度事業の推進担当の確認
会員の拡大の進め方についての検討
第9回 7月30日(金)
穂高温泉郷ハイキング実施計画の検討
フィラリア予防費助成の手順の検討
第10回 9月12日(日)
穂高温泉郷ハイキングの反省
フィラリア予防費助成の報告
第11回 10月31日(日)
長野交流会の内容と進行計画の検討
製作部のコート製作の現状報告
第12回 12月5日(日)
長野交流会の反省
倉石さんからのコート生地寄贈についての報告
第13回 3月12日(日)
1999年度会運営の反省
《第2号議案: これからの1年間の取り組み》
1.2000年度事業計画案
本年度の基本的な方針として、昨年度スタートさせた事業を継続していきたいと考えています。交流会ではまだまだ盲導犬普及の進んでいない地域で理解を広げ、使用者が一人でも増えることを期待したいと思います。また初めての試みとして地域の視覚障害者福祉協会や盲導犬協会とも協賛することを考えています。
製作部ではこれまでのコート類の製作の充実に加えて、長野市のリサイクルグループのご協力をいただきながら募金箱の試作に取り組みたいと考えています。
ハーネス基金につきましては今後現役盲導犬の老齢化とそれにともなう医療費見舞金の増加に備えて、基金の収入と支出のバランスが取れるような運営を考える必要があると思います。具体的には高額医療費見舞金を助成する際の上限枠を下げて対象を広げ、一方ではフィラリア予防費への助成額を減額することになりました。具体的な取り組みの内容は次の通りです。
(1)盲導犬の受け入れに関する実態調査と研究
ホテル、病院、スーパーなど、公共性の高い施設における盲導犬の受け入れの現状を調査し明らかにする。
調査する対象業種と調査地域を限定してアンケートおよび面接調査し、実態を明らかにする。
8月
(2)交流会を実施して盲導犬への理解の輪を広げる
盲導犬普及が進んでいない飯田下伊那地区で理解の輪を広げる。
他団体と協賛して盲導犬体験会、使用者の体験談を話す機会とする。
11月
(3)ハイキングを行い自然を楽しむ
長野市または上田市周辺の高原などを検討中。
会員や一般希望者に呼びかけ交流の機会とする
9月
(4)コート類の製作を充実させる
2種類のコートの他に、トイレ用ベルト、道具入れ袋や募金箱の製作にも取り組む。
縫製ボランティアの講習会に講師を派遣する。
(5)ハーネス基金により医療費助成を行う
フィラリア予防費の助成は、会員の使用する盲導犬と飼育する引退犬1頭に対して7000円とする。
月額8万円を越える医療費を要した疾病に対して、2万円を見舞金として助成する。
(6)各地の学校や社会福祉協議会の行う盲導犬講演会に協力する
講師派遣の要望があれば出席して理解を広げる。
その地域に住む会員使用者が個々に対応する。
(7)会報“ハーネスながの”を発行して情報を提供する
6月 10月 1月 4月
普通文字版、点字版、テープ版で発行する。
《第3号議案: 運営委員変更の報告》
これまで運営委員をしていただいていました加藤久美さん(長野市)はご都合により退任されました。 清水栄さん(長野市)に新しく運営委員を引き受けていただくことになりました。
〈2000年5月2号〉

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