ハーネスながの 2015年3月 第44号(テキスト版)
発行:長野県ハーネスの会会長 前野弘美
FAX0263(35)8024 携帯080-1043-7315
事務局:〒390-0871 松本市桐2-4-44-1
http://www.harness-nagano.com
会費の振込先:ゆうちょ銀行00570-7-17991 長野県ハーネスの会
本号の目次
《2014年取り組みの報告》
[ウェルカムチーム]
[対策チーム]
[編集チーム]
《デビュー》
『GOODBOY百合寿でーす。』
『人なつっこいハリスです。』
『ワイラーの紹介』
《イベント報告》
『真田幸村ロマンウォーク2014に参加して』
《イベント予告》
“パイロット版”『身体障害者ほじょ犬サミット2015in松本』を開催します
《連載/信州こんなところ・こんな話?》
『こんにちは、ちょっと一息』(5)
《連載/もっと知りたい!犬のこと?》
犬の健康や行動についての豆知識を勉強するコーナー!
『肉球』
《会員メッセージ》
『お元気ですか』
《平成26年度感謝録》
『多額なご寄付、カンパありがとうございました』
《編集後記》
以下本文
《2014年取り組みの報告》
[ウェルカムチーム]
1 イベントの開催と参加
☆8月3日(日)
軽井沢ショッピングアンドウォーク参加:21名と盲導犬8頭。
しなの鉄道軽井沢行き直通を利用して最寄り駅より乗車。
軽井沢にて昼食とショッピングを楽しみながら、盲導犬の啓蒙に努めました。
☆10月13日(月)
長野市若里公園にて「ふれあい祭り」にブースを出して参加の予定でしたが、
準備万端整ったところで台風のため中止のやむなきにいたりました。
日本ライトハウス赤川所長がこのために来られましたので、
松本周辺の会員・ユーザーで懇親会開催。
☆10月26日(日)
上田市「真田幸村ロマンウォーク」
寺社巡りコースに会員・会友5名と盲導犬2頭参加。
城下町の寺をめぐり、盲導犬の働きぶりをまわりの人に見てもらいながら、
ウォーキングに汗を流しました。
☆11月8日(土)
松本市の「農協祭り」に会員家族8名と4頭参加。
ブースにハーネスの会の旗を掲げ、
できたばかりのハーネスの会のリーフレットを配りながら声を張り上げ募金活動をし、
盲導犬の周知を図りました。
2 募金箱の購入と配布
募金箱20個を用意し、会員と会友に配布。最寄りの店舗に設置されましたので、
成果の上がることを期待します。
3 名入りジャケットの制作と配布
赤い羽根共同募金の助成により、
背中に「長野県ハーネスの会」のネームの入ったジャケットを制作し、
会員希望者に配布。イベントの効果を上げ、活動しやすくなりました。
4 (次年度予定)補助犬関係者によるサミットを開催
平成27年6月20日(土)、21日(日)に松本市において
全国規模で上記のイベントが開催されます。
本会と聴導犬協会の共催でもあり、
地元長野県の多くのみなさんのご出席とご協力をお願いします。
6月20日(土)10時よりMウィング。翔峰に移動して宿泊。21日(日)は翔峰のあと、観光となります。詳細は追って連絡します。
(丸山訓代)
[対策チーム]
1 会員からの訴え
?スーパーで夕刻の来店を制限された。(上田市)
?バイキング形式のレストランで、料理の並んでいる席から遠い席に座るよう求められた。(東御市)
?ショッピングセンターで、テナントの入店についてトラブルがあった。(軽井沢町)
?ホテルの宿泊を拒否された。(白馬村)
?歩行中に故意と思われる大きなクラクションの音でおどかされた。(長野市)
2 取り組まなければいけない問題
?しなの鉄道の券売機について
長野新幹線の金沢までの延伸に伴い、しなの鉄道が妙高高原まで延長されることにより、無人化される駅があり、券売機でないと切符を購入することができなくなるが、
音声ガイドの付いた券売機が導入されないと、切符の購入ができなくなってしまう。
?長野駅前の補助犬トイレについて
長野新幹線の金沢延伸にともない、長野駅善光寺口が大改修されているが、
駅前に補助犬トイレを設置する必要がある。
?「対応要領」、「対応指針」の制定について
2013年6月に成立した「障害者差別解消法」で求められている
自治体職員に対する「対応要領」と民間の事業者のための「対応指針(ガイドライン)」の制定が進んでいない。
[編集チーム]
1 取り組み 会報“ハーネスながの”の発行
☆2014年度は年2回、43号を7月、44号を3月に発行しました。
☆ユーザーとパートナーの様子やリタイヤ犬のその後を伝えました。
☆運営委員会やイベントの様子も伝えることができました。
☆獣医さんによる「もっと知りたい犬のこと」は分かりやすく参考になると好評です。
☆写真を掲載して記事の内容を補充しました。
2 これからの課題
★一般会員(サポーター)の様子や思いを伝えることがなかなかできません。
★記事(ネタ)集めに苦労しています。
☆編集から印刷、発行までの作業段階を整理し迅速化を進めます。
☆情報発信と会員の交流広場としての会報をめざします。
☆年間発行回数については検討して決めます。
【編集チームよりお知らせ】
・今回の44号は皆様の多大なるご協力で、
原稿のボリュームが今号ではおさまらなくなってしまいました。
そこで、「支援事業の報告」と「新連載・犬と歩けば」は次号の45号に掲載いたします。
ご了承ください。
・ハーネスの会の「リーフレット」ができました。イベント、
講演会などにご利用ください。
(原哲夫)
《デビュー》
『GOODBOY百合寿でーす。』
上田市成澤正行
長野ハーネスの会の皆様、こんにちは。
7月に、上田地域から突如現れたユーザー「成澤正行」、
パートナー「ユリス」(漢字表記で百合寿)です。これから仲良くお願い致します。
――僕、百合寿君は、自らを紹介しちゃいます。
僕って言うんだからBoyですよ。
2012年の七夕の日に、ブリーディングウォーカーさんの家で産声を上げ、2ヶ月間は、
お母さんと一緒だったんだよ。
今でも、あのお母さんの暖かいオッパイ、
そして大きなベロで、そんなに嘗めなくってもいいよって、
ゴロゴロしても、何でなんだろうか、ペロペロ嘗めてくれた。
今思えば、くすぐったかったけど、もっともっと嘗めて貰っておけば良かったなぁーと、今更ですが思いますよ。
オッパイが終えた後、お腹パンパンの僕は、横になってるお母さんの顔の上や、
お腹の上などを、チョコチョコ歩いて遊び、何時の間にか、
お母さんのお腹の上で、スーゥ・スーゥでした。
今でも、お母さんのオッパイの味、暖かく柔らかなお腹などで、ゴロゴロ遊んだ時の事は、時々だけど夢に出てきますよ。
僕は、お母さんと同じで、体毛の色はゴールドです。
尾が長くって、嬉しかった時などには、しっぽを大きく動かすんだよ。
傍にいる人達、ニコニコしてるよ。
そして、盲導犬として働けるようになり、2014年の5月に、
候補になって居る今のユーザーの家に、日帰りで来たんですよ。
田植えが始まる前の田園地帯を、3,000m位歩いたのかなぁ!
そして、ユーザーと4週間の共同訓練を済ませ、
信濃の盲導犬として活躍することになりましたので、宜しくお願いしますね。
Goodboy!
ユーザーお父さんは、とても歩くことが好きなのか、雨降りの日を除けば、
5,000mを下る事はないんですよ。
「脚力が強くなる事、強くなる事。
」そう言って、早くも信濃の国に来て5ヶ月が過ぎますよ。
蓼科山の方や、菅平の方からの寒風に耐えられるのか、Cityboyの僕は、
少々心配なんだよね。
――
さて、本人ユーザーの履歴を語りながら、今をお話したいと思います。
生まれは、昭和の前半です。
浅間山の麓で産声を上げました。
そして「善光寺豪雪38」の頃には、鍼灸の勉強で長野盲学校専攻科に居りました。
卒業後は、
現在のJA長野県厚生連リハビリテーションセンター鹿教湯病院理学療法科で
勤務しました。
2013年・2014年の、上田点字図書館が主催した盲導犬体験会に参加しました。
僅か、JR上田駅前を一周しただけでしたが、軽快なフットワークで歩けましたし、
同伴して居た娘から「お父さん、すごく姿勢が良いし、歩幅が広いんで格好が良いし、
若く映るよ。」って言われたんですよ。
そして、家族で、引いたり押したりの話し合いが何日も続き、最後には、
盲導犬の世話になろうと決意したのでした。
そして、4月の半ばに、上田点字図書館に足を運び、事務手続きをすませたんです。
上田市からも認可が下り、いよいよ事は先へ先へと進み、
5月にはパートナーになるだろうと思われる盲導犬が来て、益々、事は進み、
6月23日から4週間、共同訓練に入ったのでした。
そして現在に至って居ると言う事なのです。
これからは、田舎道ばかりではなく、公共の交通機関を利用して、
色々な所へ出かけようと考えて居ます。
とても楽しみです。
今後、大勢の皆様と触れ合う様になりますが、笑顔で受け止めて頂けるような、
そんな魅力的な「ユリス」になって貰いたいと思って居ます。
その為には「ユーザー・成澤」は
盲導犬ユーザーとしての「マナー」をしっかりと守ることが義務だと思って居ます。
日本ライトハウス盲導犬訓練所で
「盲導犬の義務と権利」の講義を熱っぽく語ってくれて居た、
あの指導員の顔が浮かんで来ます。
再確認した今です。
では、会員の皆様、これからパートナー、ユーザー共に宜しくお願い致します。
※写真説明ユリスと迎える初めてのお正月
『人なつっこいハリスです。』
松本市前野弘美
皆さん、こんにちは。
新しく仲間入りしたハリスです。
よろしくお願いします。
昨年9月半ばに、盲導犬として、私と一緒にデビューしたハリスは、
もうすぐ3歳のラブラドールです。
黒一色の雄で、体重は、今およそ30キログラムです。
とても人なつっこくて、嬉しさを身体全体で表します。
座らせると良いのですが、立たせたままにしていると、
どんどんテンションが上がってきます。
身体が大きいのに甘えん坊で、動きが激しいので、
始めて見る人はちょっとびっくり!かも知れません。
何にでも興味が強く迷うより実行と言う感じで、初めてでも、臆すること無く進みます。
もうちょっと慎重さが欲しいかな!?
まだデビュー3ヶ月余りですので、一年は、今後の10年の為に、
一緒に体験と勉強をして行きます。
よろしく、お願いします。
『ワイラーの紹介』
長野市池田純
ワイラーは、「Wyler」と書きますが、パピーウォーカーの方が、
大の映画ファンということで、映画監督のウィリアム・ワイラーからもらった名前です。
2012年8月10日生まれのブラック・ラブラドールです。
ワイラーで私は5頭目になりますが、全てブラックということになりました。
共同訓練の前に、日本ライトハウスの職員が来長した際、
「4本、足があればかまわない。」とオーダーしたとのことですが、
私としては不謹慎なことを言ったものと反省しています。
あえて求めるとしたら、「待てること」と「声を出さないこと」です。
その理由としては、仕事で障害のある人の家を訪問する機会が多く、
事務所で待たせることが多いことと、引退したテンダーは、
電車等の中でいつも鼻を鳴らされて困ったからです。
その点ではワイラーは合格です。
《イベント報告》
『真田幸村ロマンウォーク2014に参加して』
10月26日(日)上田市において開催された「真田幸村ロマンウォーク」に
盲導犬2頭、ユーザー2名、同行3名の構成で参加しました。
ハーネスの会のジャケットを着て11キロメートルのコースを歩きました。
コースはほとんどが街の中で高原や林を歩くのとはひと味違い、
お寺や町並みと紅葉・人との出会いを楽しむ、そんなウォーキングでした。
上田城のお堀端から川に沿った道が多く、
水の流れの音を聞きながらの行程が多かったように思います。
出発して直ぐに千葉県から参加されたと言う方が話しかけて来られました。
全国のウォーキングに参加されておられブログを立ち上げているとの事でした。
元気な方でいろいろな話をしながら結局は最期まで一緒に歩くこととなりました。
その方のお勧めで造り酒屋さんの甘酒を飲みました。
とても美味しかったです(アルコールは含んでいません)。
気候も歩くには丁度良く、快適なウォーキングでした。
美味しいというそば屋に行きましたが、
昼前と言うのに50人待ちとのことで、食べる事は断念しコースに戻りました。
途中、新しいパートナーのハリスとの歩行バランスが崩れ、一度転倒しましたが
怪我も無く、上田駅のコーヒーショップで昼食を済ませゴールしました。
今回は参加された皆さん速く歩かれた様で、しめ切り時刻まで30分余りあるのに、
参加者への振る舞いの物は終わり、片付けの状態になっていました。
盲導犬の事など話が出来たり、質問に答えられたり、
人との話はまあまあだったでしょうか。
ゴール後に参加者みんなでレストランでお茶を楽しみ帰途につきました。
会のジャケットは「かっこいいよ」とか「良いのを作ったね」と結構良い評判です。
皆さんイベントなどに是非着用して参加してくださいね。
(前野弘美)
【写真】「10月26日、池波正太郎記念館の前にて」
《イベント予告》
“パイロット版”『身体障害者ほじょ犬サミット2015in松本』を開催します
会長前野弘美
第1回全国身体障害者ほじょ犬サミットの開催前のサミットです。
第1回のサミットを当初の予定から延期しパイロット版での開催をし、
第1回サミットへ繋げます。
補助犬ユーザー同士、一般の方々、補助犬育成団体の
率直な意見交換の場として開催します。
期日:2015年6月20日(土)・21日(日)
主催:「長野県ハーネスの会」と「全日本聴導犬ユーザーの会」
全国の補助犬ユーザー、補助犬に関心のある一般の方々、そして補助犬育成団体に
呼びかけて開催します。
長野県ハーネスの会の皆さま、是非ご参加をお願い致します。
【主な予定】
2015年6月20日・21日開催“パイロット版”『身体障害者ほじょ犬サミット2015in松本』
※6月20日
10時半〜17時半:松本Mウィングにて、討論会およびワークショップ
18時〜:美ヶ原温泉「翔峰」へバス移動
6月21日
10時半〜補助犬PRとして補助犬パレード(自由参加)
※ご休憩時間は、会議中いつでもお取りいただけます。
トイレのほか、ご気分の悪くなった方や休息が必要な方は、会議中の出入りはご自由です。
【日程】
6月20日(土)
10:30〜11:00 開会の挨拶 松本市Mウィング
11:00〜12:15 3分科会(ユーザー、一般、育成団体)
12:15〜13:00 昼食(お弁当とお茶:900円予約アリ)45分間
13:00〜14:30 補助犬の健康管理について 大ホール
予定:柴内裕子獣医師
14:45〜16:30 各文科会での意見の総括 大ホール
16:30〜17:00 シェア情報(道具や訓練方法など) 大ホール
17:00〜17:30 閉会の挨拶
18:00〜 移動:ホテル 「翔峰」ホテルのバスを利用
19:00〜 親睦会(夕食) 「翔峰」宴会場
6月21日(日)
10:30〜11:30 補助犬PR松本市内補助犬パレード ホテルのバスで移動
12:00〜 昼食後自由解散
参加申込:サミット参加は無料。
懇親会にぜひご参加を!
◆申込み期日は6月10日です。
宿泊費(美ヶ原温泉「翔峰」)および懇親会
参加ご希望の方は、お振込みの確認後に正式参加となります。
◆サミット中のお弁当代(900円)・宿泊費(19000円)のお振込口座:
?ゆうちょ銀行口座名:「ほじょ犬サミット」口座番号:19490791
(※ゆうちょ銀行同士は振込み料無料)
?郵便振替口座:口座名「全国身体障害者ほじょ犬サミット実行委員会」
口座番号:00560-7-85971
申込には次の事をお知らせください。
・参加者と同伴者の氏名と住所
・連絡先Tel(携帯・Fax)
E-mail
・障がいの有無
手助けの要否と手助けの内容
・補助犬の使用と補助犬の種別
《連載/信州こんなところ・こんな話?》
『こんにちは、ちょっと一息』(5)
今回は、上田市真田町にお住まいの佐藤英吉さんをお訪ねしました。
昨年4月に引退し、現在は佐藤さんが引退犬として飼育を引き受けている
ネルーダとの生活の様子や、今までに飼育した引退犬等についてお聞きしてきました。
ネルーダは、東御市の盲導犬ユーザー広沢里枝子さんの元パートナーで、
佐藤さんにとっては、4頭目の引退犬です。
4頭の内、3頭は広沢さんの元パートナーということでしたので、
佐藤さん宅訪問には、広沢さんご夫妻にも同席いただき、
双方の出会い等についてのお話しもお聞きしました。
1頭目の引退犬(キュリー)の飼育を依頼するに至ったいきさつについて、広沢さんは、「最初のパートナー(キュリー)が引退することになり、
パートナーの世話を引き受けてくださる家庭をさがしたが、なかなか見つからなかった。
飼育依頼を口にすることそのものが
周囲の人に迷惑をかけてしまうのではないかと思うようになり、辛い日々だった。
最後の望みで、点訳サークルで知り合っていた佐藤さんに話をしてみたところ、
思いがけず、『いいよ、そのつもりでいたんだ。』
と言ってくださり、大層安心できた。」とのことでした。
佐藤さんは「私としては、自分のよく知っている盲導犬の引退後が
どうなるのか気になっていて、話しがあれば引き受けるつもりでいた。
そのために、自分のペットは飼わないでいた。
しかし、引退犬は、誰か他の人が引き取るものと思っていたので、
自分から名乗り出ることはしなかった。
だから、飼育の話しが出たときは、うれしさで胸がいっぱいになった。」と、
当時のことを振り返っていました。
佐藤さんは一人暮らしのため、
犬を家に1頭で留守番させなくて済む方法ということで、職場の人の理解もあって、
勤務先である福祉施設に同伴し、むしろ、
そこでセラピードッグとして施設の入所者や通所者のために役立っているそうです。
所属の交響楽団の練習にも同伴したことがあり、
大変多くの出場者が出入りする中でも、静かに、
待機が完璧にできる「元盲導犬」を連れている佐藤さんを見た音楽の仲間たちからも、
「佐藤さんは、そういう生き方をしている人なのだ。」と了解され、
「真田で、私がどう生きているか、
理解してもらっている。」という実感を得てもいるとのことでした。
ネルーダの今の様子も色々お聞きしました。
佐藤さんは、「今までの4頭のうちで、
一番の甘えん坊。
朝、2階にいる私を、階段下から大きな一声で呼び、
起きるように催促する。」と相好を崩されます。
佐藤さんが、仕事や、教会の集会のため外出するときは、
何故かため息をついて、それでも、ハウスに入って送ってくれるそうです。
帰宅すれば、留守中寂しかった分うれしくて、
跳びつきは禁止なので、ひとりで飛び跳ねているそうです。
就寝の様子や、その他いろいろの生活ぶりについて、「可愛くて、健気で、
一生けんめい努力している。」と語ってくれました。
話は尽きないのですが、余りの長居に、自分で驚き、全員で記念写真を撮影後、
辞去しました。
記事担当北澤とも江
※写真説明屋内で、佐藤さんとネルーダ
《連載/もっと知りたい!犬のこと?》
犬の健康や行動についての豆知識を勉強するコーナー!
『肉球』
今回は…「目立たないけれど大事な『肉球』」についてお話しします。
イラストやグッズによく使われる肉球。
あの形に、なぜか私たちはしばしば魅了されてしまいます。
しかし、普段犬と接していても、それらが目立たないため、
その状態に気付いてあげる機会はほとんどないことでしょう。
肉球に異常が起こると、歩行に支障をきたします。
彼らが気持ちよく歩行できるために、
肉球の役割やケアについて知っていただきたいと思います。
肉球は、外側の厚い皮膚がその内側の脂肪や線維を覆って、軟らかくできています。
野生の環境において、敵に気付かれないように静かに動くことができるためでしょう。
血管や神経も発達しています。
温度や圧力を感じとることができ、危険を察知するのに役立ちます。
肉球が傷つく原因は、割れたガラスや尖った木の枝が多いです。
落ちているものが見えにくい草むらには注意してあげてください。
もう一つは暑い季節のアスファルトによる火傷です。
夏の焼けついたアスファルトは私たちが耐えられないほど高温です。
そういう時季は日中の歩行をできるだけ避けて下さい。
肉球が傷つくと、その肢に負荷をかけないようにして歩こうとするか、
しきりに舐めるというサインを出すでしょう。
そういう場合は、肉球をよく見てあげて下さい。
触って下さい。
火傷がないか、刺さっているものはないか、裂けたりしていないかを確認して下さい。
傷を負った場合、その肢を使っていると治りにくいです。
したがって、ケアは犬が寝転がる時間帯に行うのが良いです。
水で洗い流した後、一般的な保湿クリームやワセリンを塗って下さい。
舐めても構いません。
傷が深い場合、出血があるならば、しばらく押さえて止血し、水で洗い流し、
中に何かが入っていないかを確認した後、
一般用のアロンアルファを使ってその傷を閉じるとよいでしょう。
ただし、傷の中に接着剤を入れないようにしたり、
施術者の手指がくっついてしまう事故を避けなければならないので、
お近くの獣医師に相談されるとよいでしょう。
包帯については使わない方が無難でしょう。
その意味を理解せず、かんだり、飲み込んだりしてしまうといけませんので。
(獣医師橋本知也)
*この記事は日本ライトハウス盲導犬訓練所発行の「ホワイトハーネス40号」から許可を得て
転載しました。
《会員メッセージ》
『お元気ですか』
会費振り込み用紙の通信欄に書いていただいたメッセージを紹介します。
○伊藤さん(諏訪市)ハーネスの会のますますのご活躍を願っております。
○三村さん(松本市)ご活動本当にご苦労様です。
私は会費のみの会員で申し訳ございませんが、心より応援いたしております。
○横関さん(上田市)大変暑い今年の夏、ワンちゃん達もユーザーさんも大変と思いますが
頑張って下さい。
ワンちゃんも大変ですが、大好きなユーザーさんと一緒で幸せだと思います。
○黒澤さん(佐久市)ハーネスながの、いつも楽しみに拝見しています。
皆様がんばって下さいね。
今後ともよろしくお願いいたします。
《平成26年度感謝録》
『多額なご寄付、カンパありがとうございました』
[会員からの寄付・カンパ]
28名の会員の方から合計117,000円のご寄付をいただきました。
ここでは敬称を略してお名前だけを紹介させていただきます。
尚、会員からの寄付は、年会費2000円以上の送金をいただいた場合に
超過分を寄付として扱わせていただいております。
伊藤正幸小田道子滝沢英樹茅野永伯相場光子飯嶌悦代井川さゆり
伊藤正子今村邦彦大友寿美子奥原泰子金井修司倉石千枝子
黒澤美那子小池フミ子酒井美穂子篠崎由起子鈴木聡子鈴木眞沙子
高瀬制一轟輝子久島和実藤原正美古内みづほ三村惇子村嶋育子
横関恭子(以上28名、順不同)
[一般・団体からの寄付、カンパ]
会員以外の団体からも合計150,039円のご寄付・カンパをいただきました。
団体名と金額を紹介します。
盲導犬使用者サポートクラブ様(藤沢市)100,000円
長野ヤナセ株式会社様(長野市)50,039円
これらの寄付・カンパ金はハーネス基金として
会員の盲導犬と引退犬の健康管理費、
医療費の一部または弔慰金に充てさせていただきます。
御支援に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(事務局田中安子)
《編集後記》
今年は、例年より雪降りの日が多く、皆様雪かきに追われたことと思います。
3年前に設置した我が家の太陽光発電も、今年の1〜2月は設置来最低の発電量でした。
もう雪はおしまいにして欲しいです。
それでも、日の長さは確実に長くなり、日射しもいくぶん和らいだように感じます。
春はそこまで来ています。
あとひとふんばり、頑張りましょう。
(池田)