ハーネスながの 2002年10月 第13号
発行:長野県ハーネスの会 会長 原 哲夫
〒390-0304 松本市大村492-3
第13号目次
《お知らせ/イベント》 『松本空港スカイパークで交流ハイキングを』
《盲導犬使用者数》 『県内の使用者数は26名、ワンちゃん26頭』 『国内の使用者数は915名、ワンちゃん895頭』
《コメンタリー 5》 『補助犬法とユーザーの責任』 松本市 戸田 泉
《JRバス》 『周知不足で盲導犬を乗車拒否』
《新連載: ベストパートナー1》 『盲導犬がくるまで』 北沢 とも江
《新連載/ワンちゃん管理法1》 『私のパートナー管理』 松本市 前野 弘美
《新連載/盲導犬ミニ知識 1》 『盲導犬の歴史』(世界編)
《レクイエム》 『退役繁殖犬リン逝く』 『リンちゃんありがとう』 上田市 清水 とし子
《手紙》 『会員のみなさまからの声』
《事務局/報告》 『募金箱からのご寄付』 『会員からのご寄付』
【編集後記】
《お知らせ/イベント》
『松本空港スカイパークで交流ハイキングを』
長野県ハーネスの会では第2回スカイパーク交流ハイキングを下記のように開催します。当日は空港周辺の遊歩道を盲導犬ユーザーと一緒に歩くハイキングや、盲導犬についてのクイズ大会などのアトラクションを計画しています。どなたでも参加できます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
【日時】 11月3日(日) 10:30~14:00ごろ
【会場】 松本空港スカイパーク
【集合】 松本バスターミナル9番ホーム 9:50
(10:00シャトルバス乗車)
松本空港玄関前バス停付近 10:30
【日程】 10:20 受け付け
10:40 始めの会(挨拶、参加者自己紹介、グループ発表、コース説明)
11:00 ハイキング(スカイパーク内の松林間道路)
12:00 昼食
13:00 交流会(盲導犬クイズ大会、終わりの会)
13:40 解散
【持ち物】 お弁当、敷物、防寒具 ※参加費無料
【参加申込み】 締め切り 10月27日(日)
丸山治療院(TEL: 0263-46-5378)または、原(e-mail: harat@go.tvm.ne.jp)まで。
※尚、雨天の場合は中止します。
《盲導犬使用者数》
『県内の使用者数は26名、ワンちゃん26頭』
長野県ハーネスの会では8月に県内の盲導犬使用についての実態調査を行いました。その結果、県内の盲導犬使用者数は26名(男性17名、女性9名)となっていることが確認されました。市町村別の使用者数は次のようになっています。
松本市:9 長野市:5 宮田村:1 伊那市:1 岡谷市:1 下諏訪町:1
佐久町:1 立科町:1 坂城町:1 丸子町:1 東部町:1 戸倉町:1
小川村:1 須坂市:1 合計:26名 盲導犬:26頭。
これらの内、本会に入会している使用者は24名(24頭)です。
また、盲導犬としての役割を終えた退役犬の飼育者は本会に入会している4名(退役犬6頭)と他に推定3名(3頭)の合計7名(同9頭)ぐらいと考えられます。この中には昨年まで盲導犬として活躍していた1頭も含まれていて、現在は退役犬として、そのまま同じ家庭で穏やかな余生を送っている例もあります。
市町村別の退役犬飼育者は、茅野市:1 上田市:2(4頭) 長野市:1 その他:3(3頭)です。
『国内の使用者数は915名、ワンちゃん895頭』
「2001年度盲導犬訓練施設年次報告書」によると2002年3月末現在、国内の使用者数は915名となり、都道府県別の盲導犬使用者数は次のようになっています。
北海道:60 青森:2 岩手:9 宮城:10 秋田:16 山形:5 福島:9 茨城:18 栃木:15 群馬:88 埼玉:46 千葉:24 東京都:71 神奈川:41 新潟:19 富山:8 石川:27 福井:5 山梨:13 長野:27 静岡:29 愛知:38 岐阜:12 三重:10 滋賀:7 京都:21 大阪:54 兵庫:52 奈良:11 和歌山:12 鳥取:6 島根:9 岡山:14 広島:31 山口:19 徳島:7 香川:6 愛媛:15高知:8 福岡:27 佐賀:11 長崎:10 熊本:21 大分:13 宮崎:13 鹿児島:20 沖縄:6 合計:915名。
国内の盲導犬使用者数は前年度に比べると23名増えています。1頭の盲導犬を夫婦・親子の二人で使用するタンデム方式の盲導犬使用者が前年度より3組多く20組いますので、盲導犬の頭数で数えると895頭。昨年より20頭増えています。
1年間の育成頭数でみると、2001年度は120頭で、前年度に比べると4頭少なくなっています。
また、新規の使用者のパートナーとなったのは67頭、代替えは53頭で、新規の方が55.8%と代替えよりやや多くなっています。また、2001年度中に引退あるいは死亡した盲導犬は100頭、その内の47頭の盲導犬の使用者は代替えの盲導犬を希望しなかったか、希望しても代替えの盲導犬を得られなかったのではないかと考えられます。
(盲導犬情報第34号より引用)
《コメンタリー 5》
『補助犬法とユーザーの責任』
松本市 戸田 泉
挙党一致で成立した補助犬法が、ようやく10月から施行に移されます。法律ができたからといって市民権を得られたわけではなく、これから真の補助犬としての市民権を得るための試用期間が始まるような気がします。とくに、盲導犬、介助犬など一般社会の中で活動する犬たちは、一挙手一投足に厳しい目を注がれ評価されることになるでしょう。特に、数の上で盲導犬は、経験的にも他の見本となることを望まれることでしょう。今まで盲導犬は、マスコミにより過度に神聖化された犬として天下御免のように振る舞ってきた感があります。もちろんこれは、そのユーザーに責任があると思われますが、そんな風潮に甘えた各盲導犬訓練所にも大きな責任があることに気づいてほしいものです。
私も何度か入店拒否を経験しました。しかし、それにもそれなりの理由があることを知りました。かえってお店の方に気を遣わせてしまった事もあり、今では行きたいお店には事前に電話で確認するようにしています。できるだけ混雑した時間帯を避けるなど、こちらもそれなりのマナーとエチケットを持ちたいものです。お店の中には、暑い時犬の水まで心配していただいたり、『盲導犬は初めてで良い勉強になりました。』と言って下さるお店もあり、ありがたい事です。入店拒否という事に注目するのではなく、それに至る理由もあるわけで、その声なき声を受けとめ、常識や礼儀、犬の手入れ、しつけなどに、障害者特有の甘えがないかをもう一度見直し、一社会人としての自覚を常に持って行動する習慣を身に付けたいものです。
また、この補助犬法に対する各盲導犬訓練所の対応にも興味深いものがあります。現状で満足していないのであれば、今がその時かもしれません。この補助犬法は、ユーザーの利便性の問題ではなく、ユーザーと犬の質を問われる、また、市民権を得る絶好の機会と思います。常に我々は、どんな時でも、何をしていても、ためつながめつ特殊な者として観察され、テレビに映し出される完璧に近い犬たちとを比べられ、一頭で全体を評価される事もあります。補助犬法を主張するためには、まず、我々自らの質を高め、市民権を得るよう努力したいものです。
《JRバス》
『周知不足で盲導犬を乗車拒否』
// トランクルーム使用で乗車あきらめる //
香川県内の盲導犬使用の女性が5月5日、JR高松駅前でJR四国高速バスの乗車券を購入しようとしたところ、発券窓口で対応した係員から、「犬はトランクルームに預けて欲しい」などと言われて乗車を諦めていたことがわかった。
同社は盲導犬を客室に同乗させることを認めているが、応対した係員がそれを知らず、ペットと同じに扱ったという。
JR四国などによると女性は大阪から高松への乗車券を購入しようと、知人に問い合わせを依頼。知人が予約センターに盲導犬を座席に連れ込むことができるか電話で確認したところ、「できる」と返事があり、女性はJR高松駅前の高速バス発券窓口で乗車券3枚を購入しようとした。しかし応対した係員は、「他のお客様のご迷惑になる」などと説明。過去に盲導犬を高速バス客室下のトランクルームに乗せたことがあるとし、客室内への同乗を拒否したという。
同社は、「盲導犬の同伴は認めている。それが周知されていなかったのは残念。再度周知を徹底させた」と話している。
(点字毎日、6月1日号)
《新連載: ベストパートナー 1》
本号から岡谷市の北沢さんの中途失明から障害の受容、盲導犬ゼーダーとの出会い、 社会復帰、そして日々の生活の中でのできごとなどについてのエッセイを連載します。
『盲導犬がくるまで』
北沢 とも江
去年の3月のことでした。私は盲導犬取得のための訓練を受けに、横浜にある「日本盲導犬協会神奈川訓練センター」に行きました。それより1年前になりますが、私は松本にある、盲学校へ入って勉強がしたいという気持ちになっていました。
私の目は網膜に病気があり、子供の頃から視野が狭く、夜盲もありました。高校生になると、その病気が進行性で、将来は失明すると知らされました。その日がいつ来るのかわかりませんでしたが、かといって何か準備でもしておく気持ちにもなれず、ただ、ただ見えなくなるときを待って月日を過ごしてしまいました。
長年かかって少しずつ視力が落ち、40歳になると1年前より見えなくなり、それが半年、ひと月といった速度で、確実に景色がぼやけてきました。覚悟はしていたつもりだったのに、これからどうしてよいのかわからなくなってしまいました。見えなくなるということは、できなくなるということにつながっていたからです。トンネルの中で出口を求めて歩く心境でした。
ちょうどその頃、テレビで私と同じ病気の女性が盲導犬と一緒にはつらつと歩いている姿が目に止まりました。彼女は明るく、こう言ったのです。「見えないことは不自由でも、不幸なことではない。見えていたときの自分より、今の自分こそが本当の自分だ。」目が見えるより、見えないほうが本当の自分?どうしてそんな風に考えられるのだろう。私は、その人と話してみたくなりました。テレビ局で教えてもらい彼女に電話をかけました。
そのことがきっかけで、ものの見方がどんどん変わっていきました。人生のやり直しができるのです。赤ちゃんと同じようにハイハイから始めればよいのです。むしろ今までは目が見えにくかったために、自信が持てずにできなかったことを新しい方法でできるのです。これからは、見えなくてもできること、見えないからこそできることを探そうと考えたとき、自分が少し好きになったのです。
《新連載/ワンちゃん管理法 1》
『私のパートナー管理』
松本市 前野 弘美
パートナーの手入れについて、『補助犬法』の施行にともない、「使用者の管理責任」がはっきりと規定されました。皆さんもパートナーの手入れには色々な工夫をしておられると思います。そんな工夫や手入れの方法をみんなで紹介してその方法を知ることで、より良い手入れの助けになればと考え、トップを切って投稿致します。
私のパートナーはピート、つい先日(9月19日)に9才になりました。イエローで、細く軽い毛質です。ブラッシングは毎朝、ゴムのケッシブラシをかけ、続いて櫛でとかし、仕上げは豚毛ブラシです。ケッシブラシはかなり力を入れてかけます。このブラシはかなり早く減ってしまいますが、マッサージの効果もあり無駄毛もかなりとれます。櫛は毛並みを揃える事と、抜け毛を取る目的で毛の生えている方向にとかします。豚毛ブラシは艶出しも兼ねて、毛並みに沿ってかけます。残った抜け毛もかなり取れます。
また、時々、沐浴材をお湯に溶いてタオルで全身の毛を拭きます。これでかなり毛の表面の油脂が取れます。外出から帰った時は、お湯で揉み出したタオルで全身を拭きます。犬は表面が汚れる事が多いのでこれで殆どの汚れが取れます。
これが、毎日の手入れです。
参考までにブラッシングにベビーパウダーを使用する方法があるようです。ブラッシングの時にパウダーを付けてトリミングみたいにしてから、ブラシをしっかりとかけるのだそうです。パウダーをしっかりと落とすのに気を付ける必要はありますが、汚れも臭いも取れてシャンプーの回数を減らせるとの事でした。また、試してないのですが、のこぎりブラシという製品があるようです。長い毛の犬の方がより適しているようですが、抜け毛や毛のべたべたが良く取れるとの事です。今度試して報告します。
これから、健康管理、臭いの対策などいろいろなテーマで皆さんの方法、アイデアなどを投稿して下さい。質問や疑問でも結構です。
これは盲導犬とか引退犬とか特にありません、ペットのワンちゃんについてでも構いません。家(うち)の○○くんとか○○ちゃん、あるいは○○さん家の○○くんのことです。それぞれの工夫や苦労をみんなで共有しましょう。
《新連載/盲導犬ミニ知識 1》
『盲導犬の歴史』 (世界編)
犬が視覚障害者を誘導する歴史は古く、ポンペイの壁画には視覚障害者らしい人が犬に導かれて市場を歩く様子が描かれていますし、中世の壁画にも登場しています。
犬を訓練して盲導犬として使用したのは、1819年にヨハン・ウィリアム・クラインというウィーンの神父が、犬の首輪に細長い棒をつけて訓練したのが最初といわれています。
現在のような形の盲導犬育成事業として始まったのは、第一次世界大戦後のドイツで、失明軍人のリハビリテーションとしてでした。1923年にドイツに盲導犬を育成するための学校が設立されたのです。
その他の国でも、スイス、イギリス、フランス、オーストリアなどの国々においても、盲導犬の育成事業は早くから進められました。また、アメリカでは、警察犬の実用化を研究するためにヨーロッパに滞在中であった米国人のドロシー・ユースティス夫人が盲導犬の活躍に関心を抱き、スイスのベイにある盲導犬学校を訪問して研究しました。その後に帰米し、1929年にニュージャージー州のモーリスタウンに、ザ・シーイング・アイ盲導犬育成の学校を設立しました。
(日本ライトハウス行動訓練所・中部盲導犬協会のHPより引用)
《レクイエム》
『退役繁殖犬リン逝く』
繁殖犬のリン(ラブラドール、14才)は7月12日に退役後の余生を送っていた上田市の清水栄さん宅で亡くなりました。リンは盲導犬としてユーザーと歩いた犬ではありませんでしたが、神奈川県の日本盲導犬協会の繁殖犬として、長年に渡り多数の盲導犬になるための子犬を出産しました。退役後は、ある会社経営者の家庭に引き取られて穏やかな数年間を過ごしていましたが、会社の倒産によりその家庭ではリンの飼育ができなくなり、本年4月に清水さんがその世話を引き継がれました。信州に来たときには既に肝臓と心臓に重い疾患を持っていました。更に、白内障も進み視力もなく、耳もほとんど聴こえない段階まで進んでいたようです。清水さん宅では病気療養の3カ月間でした。
ご苦労様リン、そしてありがとう。
『リンちゃんありがとう』
上田市 清水 とし子
本日はリンちゃんに御香料をいただき有り難うございました。
肝臓の悪いリンちゃんでしたが、私共の所へ来てたった3ヶ月、悔しくて悲しくてたまりません。お骨になって軽くなってしまったリンちゃん…、この時になって私はあの子が逝ってしまったことを現実に感じました。堰を切ったように悲しみが襲い、あの子が居た場所はぽっかりと空いたままです。老犬と過ごす時間は僅かですが、その期間は全力投球です。疲れがどっと押し寄せ、それと同時に自責の念にもかられます。もっと違った対処をしていれば死は免れていたかも…、何かしてやれなかったのか?……
犬を失った悲しみは、関わった時間に関係なく、その繋がりの深さにあると思います。このボランティアは必ずこの悲しみと向き合うことになります。それは初めから解っていた事なのですが。しかし、このボランティアが辛いだけのものならば誰もが二度と受けないでしょう。老犬達と過ごす限られた時間の中に、その犬と関わった人達との交流の中に、そして若い犬と新たな歩行に挑戦するユーザーに、私は看取る辛さに報われるに十分な喜びが与えられていると思います。私は命ある限りこのボランティアを続けていく決心です。
リンちゃんが逝って一週間、又新しいモモという退役犬が来ました。野口さんというユーザーの方から2頭目の犬です。気持ちを新たにして、またモモちゃんと楽しい日々を一日でも多く過ごすつもりです。
暑さ厳しい折、くれぐれもお体御大切に。
《手紙》
『会員のみなさまからの声』
・会運営が年々充実していること、頂く会報でよくわかります。私は何のお手伝いもできず申し訳ありませんが、皆さんの活動で、国も動かされ法整備をするまでになってきました。皆様方のさらなるご活躍を期待しております。 (長野市 金井さん)
・クララの訃報を知り、哀しい気持ちでいっぱいになりましたが、最後まで手厚い看護のもと、痛みもあまりなく旅立つ事が出来た事クララには幸せな事でしたね。合掌 (更埴市 古内さん)
・会報作り、いつもご苦労さまです。HPの方も頑張って下さい。(飯田市 清水さん)
・『ハーネス長野』楽しみに読ませて頂いています。これからも頑張って下さい。応援しています。(佐久市 黒澤さん)
・先日はハーネスの会報をありがとうございました。いつも心待ちにしております。お忙しいところ大変ですね。この度は、クララちゃん、ペンタスちゃんが残念な事で、心からお悔やみ申し上げます。私も悲しみで胸がいっぱいです。ハーネスの会の役員の皆様には頭が下がります。頑張って下さい。 (松本市 市橋さん)
・お体を大切に頑張って下さい。 (穂高町 宮沢さん)
・盲導犬がより大勢の人達に知って頂き、素晴らしい友人であり、パートナーであることを、主婦
・学生の立場よりお話させていただいております。ほんのわずかな人達へのことですが、足元より少しずつ歩み出したいと思います。ハーネスの会の益々のご発展をお祈り申し上げます。(波田町 鈴木さん)
・会の益々のご発展とワンちゃん達が健康で生活できますようにお祈りいたします。(松本市 三村さん)
・緑濃い時節となりました。役員の皆様ご苦労様です。思い出しますと、クララちゃんはこの時期に病魔と闘っておりましたのですね。テレビの上のクララちゃん、本当によく頑張ったわね。偉い。遺影に話しかけながら涙が出て仕方がありません。少々体調を崩しただけで寝込んでしまう私。大沢先生の手厚い看護、クララちゃん幸せね。ご冥福をお祈り申し上げます。
・『ハーネス長野』読ませて頂くのが楽しみですが、クララやペンタスのように悲しい知らせ、残念に思います。役目を全うした退役犬が幸せにゆったりとした余生を過ごせます様に、祈っております。 (軽井沢町 小林さん)
・昨年の夏からオマリーちゃんに会えず心配してましたら、会報で亡くなった事を知り悲しかったです。でもいつも飼い主の方と一緒で幸せだったと思います。オマリーちゃんゆっくり休んでね。これから暑い夏がやってきます。スタッフの皆様、お体に気をつけて頑張って下さい。 (上田市 横関さん)
・クララ、ペンタスご苦労様でした。安らかに… 会報楽しみに読ませてもらっていますが、一番辛い報告です。大沢さん、稲田さん、良い思い出を大切に、立ち直って下さい。 (松本市 鈴木さん)
・いつもご活動ご苦労さまでございます。今年は盲導犬の事が少し法案で理解して戴いて良かったですね。盲導犬を育てたり、老後を引き取って見て下さる方とか、いつも立派な方がいて感心しています。
・私も初めは少しでもお役にと思い、主人の名前で会員になりましたけれど、レスキュー犬とか自分の家の犬とかで出費が多く、ご協力が少しで心苦しく思っています。人間の為に尽くしてくれる犬を少しでも助けてあげたいと思ったのですが、丁度会が出来た頃から世の中の景気がだんだん悪くなり、私の家も減給になり私も車の事故の為に働けませんので、協力が気持ちだけになってしまい申し訳ありません。
・私の家もアニマルセラピーの為、リハビリ用の為にピレネー犬を飼っているのですが、ホルモンのバランスが崩れ、それが原因で一年以上いろいろな病気をし、治療費がとても大変です。何もかも5倍かかるのです。生きているうちはやっぱり大切にしたいです。だから盲導犬の方々も犬が元気の時は良いけれど、病気になった時はほんとに辛く、又費用も大変だと思います。犬は機械ではありませんので、本当に気持ちがわかります。遠くから、皆さんが頑張りますよう祈っています。 (塩尻市 宮坂さん)
・前略 いつも会報お送り頂き有り難うございます。四月から主人の転勤で松本に参り、自宅と松本を行き来してます。過日バス停で盲導犬とユーザーの方にお会いし、いろいろお話し致しました。松本で一番新しく盲導犬になった犬とユーザーの方でした。私も家に黒のラブラドールを残して来ておりますので、犬に出会えるのは嬉しくてなりません。バスに乗り込む犬の後ろ姿に涙の出る思いで見送りました。犬が元気で幸せな生涯をユーザーの方と共に過ごせる事祈ってやみません。かしこ (東部町 寺島さん)
・(前略)一昨年夏、アンディーの急逝にともない、ハーネスの会より過分なお見舞いをいただきありがとうございました。この場をお借りし、御礼申し上げます。また、その際ボランティアの方に一方ならぬお世話をかけ御礼申し上げます。同年(平成12年)12月にライトハウスより、ジョオジィー、メス、ゴールデンレトリバー、3才を貸与され、現在に至っています。今後ともよろしくお願いします。 (松本市 戸田さん)
《事務局/報告》
『募金箱からのご寄付』
5月から9月中旬までにお届けいただいたハーネス募金箱の集計をご報告します。これらは会員ではない不特定の多数の方々から寄せられたものです。
松本市 元庄屋本社事務所様(募金箱) 3,952円
松本市 小林やす子様(募金箱) 444円
松本市 竹渕ディリーストア様(募金箱) 6,365円
松本市 福崎治療院様(募金箱) 4,150円
飯田市 マルイチ産商飯田支社様(募金箱) 1,718円
松本市 夢萬亭(ろまんてい)様(募金箱) 5,123円
松本市 信光石油(株)様(募金箱) 12,078円
松本市 丸山治療院様 7,797円
松本市 松本深志高校様 2,108円
松本市 伊藤動物病院様 4,574円
『会員からのご寄付』
4月から8月末までの間に2002年度会費の他に送っていただいたカンパの総額をご報告します。尚、個人のお名前の記載は差し控えさせていただきます。合計 151,000円。
これらの寄付金は全てハーネス基金に入れ、盲導犬と退役犬の健康管理や医療費の支援に使わせていただきます。
皆様のお気持ちに心から感謝申し上げますとともに適切で有効に使わせていただきます。
【編集後記】
10月1日から盲導犬、介助犬、聴導犬を法的に規定し、それらを伴う障害者の権利と義務を定めた「身体障害者補助犬法」が施行されました。1年間の周知期間を経て、不特定多数の人が利用する民間施設でも受け入れが義務づけられることになっています。本紙ではこれらに関連した話題も取り上げていきたいと考えています。
本号から点字版を読まれている会員の方にインターネットによる会報の配信を始めました。事務局の省力化のためです。
会報についてご意見ご感想をお寄せ下さい。
(編集係 原)