【会報】ハーネスながの第11号


ハーネスながの 2001年11月 第11号
発行:長野県ハーネスの会 会長 原 哲夫
〒390-0304 松本市大村492-3  
第11号目次
《町めぐり》 『盲導犬飼育管理助成』を町にお願い
《ホームページ》 『長野県ハーネスの会のホームページがスタート』
《病気見舞金》 『ハーネス基金給付条件を緩やかに』
《カンパ呼びかけ》 『クララ闘病続く』
《国内》 『2000年度は使用者892名、頭数は875頭』
《コメンタリー ナンバー.5》 『限られた時間、輝く日々』 (財)日本盲導犬協会施設長 朴 善子
《ご挨拶》 盲導犬コート縫製グループ「ケン犬(ケンケン)」発足! 代表 清水 純子
《新聞記事》 「盲導犬用レインコート作り–ボランティアの輪 上下伊那地方にも」
《連載》 『退役犬と生きる』下 長野市 清水 とし子
《レクイエム》 『ご苦労さま、そしてありがとう』
《通信・手紙》 『会員からのメッセージ』
《事務局》 『フラッシュバック 7月~11月』
《町めぐり》
『盲導犬飼育管理費助成』を町にお願い
それぞれ前向きな反応
ハーネスの会では、本年度から盲導犬使用者の居住する市町村に対して、「盲導犬飼育管理費助成事業実施」のお願いに取り組むことになりました。
そこで本年度は、去る8月21日に、南北佐久郡と小県郡内の3町を地元の使用者と本会役員が訪問し、行政担当者と懇談する機会を持ちました。それぞれの町の担当行政部局へは、予め地元の盲導犬使用者が訪問の目的と懇談内容を伝えて了解を得たあと、ハーネスの会からは文書による依頼をしました。
立科町では、助役さん以下4名が、佐久町では障害福祉課長さんら2名、また丸子町でも町民課長さんら3名の担当者がそれぞれ対応して下さいました。懇談では、盲導犬使用の県内外の現状、使用者の飼育管理に要する経費負担の状況などについて、本会から持参した資料を使って説明しました。
3つの町ともこれまで盲導犬の使用について全体像を知る機会が全く無かったとのことで、好意的かつ前向きに受けとめていただけたと感じました。平成14年度の予算編成に向けて何らかの具体策を採りたいとの発言もいただける町もありました。
ハーネスの会では本年度から3年計画で、盲導犬使用者の居住する市町村に対して同様の働きかけを行なうことを予定しています。そして全ての自治体で公的な支援制度が実現するように地元の使用者を応援していきたいと考えています。
《ホームページ》
『長野県ハーネスの会のホームページがスタート』
情報部
会員の皆さん、こんにちは。ホームページを担当します前野です。
以前から作る作ると言いながらなかなか出来ませんでしたホームページが、いよいよスタートします。内容はまだまだ限られていますが、写真も何枚か掲載していますので、見て楽しんでいただけるかも知れません。今後充実していきますので、皆さんの意見や感想、「制作を手伝う」とか「制作は任せて」とかどんどん私宛に連絡をしてください。前野のメールはです。
長野県ハーネスの会のホームページアドレスは、
 です。
現在は紹介や挨拶イベントの記録、会報の既刊などです。規約や運営委員の名前くらいは掲載したいと考えております。ページはまだ大きく公開しておりませんが、近い内に検索サイトなどに登録や関連するホームページの主催者にリンクを呼びかけていきます。
これがきっかけとなり全国的な活動への足がかりとなる様な反響があれば‥‥などと身の程を知らぬ期待を持っております。皆さんの感想や意見お待ちしています。
(前野弘美)
《病気見舞金》
『ハーネス基金給付条件を緩やかに』
運営委員会
8月5日に開かれた運営委員会で、ハーネス基金運営規則の一部が来年度5月の総会までの暫定的な措置として改訂されました。来年度以降につきましては、総会で決定します。
盲導犬健康支援基金(通称:ハーネス基金)運営規則第6条
〈現行〉 疾病治療に対する支援は、同一疾病で1カ月間に8万円を越える医療費を支払い、且つ治療を受けた獣医師の証明を添えて本会事務局に請求した場合。
〈改訂〉 疾病治療に対する支援は、同一疾病で4カ月間に8万円を超える医療費を支払い、且つ治療を受けた獣医師の証明を添えて本会事務局に請求した場合。
《理由》 これまでの、「同一疾病で1カ月に8万円を超える治療費の支払い」では見舞金が支払われるケースが極めて少ないことがわかってきました。現実の疾病治療の事例を何件か調べてみますと、1カ月に3~4万円程度で何カ月か継続治療を必要としたケースもありました。
そこで、できるだけハーネス基金を利用しやすくし、寄付をして下さった会員の気持ちが反映されやすくするために、暫定的ながら条件を緩和しました。
尚、見舞金の金額は、これまでと同額の2万円です。同一疾病で支払った総額が8万円を越えた時点でご請求下さい。また、本年4月以降から遡って実施します。
《カンパ呼びかけ》
『クララ闘病続く』
長野市の大沢本芳さんのパートナーのクララ(オス、11才)が6月から骨肉腫のため闘病生活を続けています。大沢さんがクララの体調の異変に気づいたのは、昨年12月。上田点字図書館へ出かけた折、駅の階段を登る途中でクララが神経痛を患うような歩き方をした時だそうです。その後、脚の付け根などに豆粒大の固まりを感じるようになったものの、動物病院の検査でははっきりした診断はつきませんでした。今年の5月頃には明らかに歩き方がぎこちなくなり、6月に入ると全く立ち上がることができなくなりました。その時点で「骨肉腫」と正式に診断されました。
それまで大沢さんは自宅とは少し離れた場所に治療院を持ち、クララと共に毎日かよって仕事をしていました。クララが歩けなくなってからは仕事を続けることにも不安を感じるようになり、とうとう7月末で治療院を閉じることにしました。
その後クララは東京の大学獣医学部の病院でも検査を受けましたが、悪性腫瘍が全身に転移しており、治癒することは不可能とのこと。大沢さんは獣医さんの往診治療の他に、毎日クララにご自身で鍼治療を施しています。このことはSBCテレビでも放映されました。現在、クララは立ち上がれないものの食欲はそこそこあり、小康を保っているとのことです。
本会ではハーネス基金運営規則により、治療費支援として見舞金2万円をお送りしましたが、その後も毎月5~6万円の治療費の負担が続いています。そこで会員の皆さまに救援カンパを呼びかけることになりました。金額はいくらでも結構です。
カンパしていただける方は下記の郵便振替口座にご送金下さい。その際、通信欄に「クララ救援カンパ」とご明記下さい。
郵便振替口座: 00570-7-17991 長野県ハーネスの会
尚、本年度会費と一緒に送金していただける場合も、
「クララ救援カンパ」の金額を通信欄にお書き下さい。
《国 内》
『2000年度は使用者892名、頭数は875頭』
全国盲導犬使用年次報告から
日本盲人社会福祉施設協議会リハビリテーション部会盲導犬委員会は、2001年3月現在の国内の盲導犬使用状況年次報告を発表しました。それによりますと、2000年度の盲導犬使用者数は全国で892名となっており、前年度に比べて、27名増えています。また、実働している現役の盲導犬頭数は875頭で、前年度より25頭増えています。使用者数が盲導犬頭数より多いのは、1頭の盲導犬を夫婦または親子2人で使用するタンデム方式で使用している場合が17組あるからだそうです。
一方、昨年度全国8カ所の盲導犬協会(訓練センター)からデビューした新顔のワンちゃん頭数は124頭と前年度と同数となっています。その内、初めて盲導犬を持つ新規の使用者のパートナーとなったのは60頭、代替え(引退または死亡後に新しい盲導犬を使う使用者)のパートナーは64頭となっています。また2000年度に引退または死亡したワンちゃんは98頭で、前年より29頭少なくなっています。
都道府県別に盲導犬使用者数を上位からリストアップしてみますと、上位11位までは次のようになります。
東京79、北海道66、大阪46、兵庫45、埼玉44、神奈川41、愛知38、
広島33、長野27、石川27、静岡27です。
(「盲導犬情報」2001年7月号から)
《コメンタリー ナンバー.5》
『限られた時間、輝く日々』
財団法人日本盲導犬協会施設長 朴 善子
私が盲導犬と関わったのは、20数年前にパピーウォーカーをしたことがきっかけでした。現在も、パピーウォーカーを希望する方々の動機は「家族全員でボランティアに参加したかった」「犬が大好きだから」等、様々です。しかし、多くの人達から「パピーウォーカーは、一年後に犬と別れなければならないとわかっていながら、なぜ希望するのか」という素朴な質問があります。確かに一年間手塩にかけて育てた犬との別れは、誰もが想像できるように大変悲しいものです。それは、人の役に立つと分かっていることでも、変わることはありません。ただ、私が考えるには、この一年という時間に限りがあるということが、ある意味、パピーウォーカーと犬との絆を深めることに大変重要な要素になっていると思います。人はどうしても、今の生活がいつまでも続くと思いたいものです。分かっていても、この悲しい別れをなるべく考えないようにしようとします。しかし、パピーウォーカーは、参加した時からはっきりと別れは一年後とわかっているため、一日一日が貴重なのです。家族全員が積極的に犬と関わり、今の生活を大切にしようとします。その結果、パピーウォーカーをしている一年間は、仔犬を含む家族全員にとって、とても充実した日々となるのです。
私たち協会職員は、充実した日々を送っていただく為のアドバイスと同時に、別れの悲しみに対する配慮も必要です。例えば、パピーウォーカーのためのしつけ教室では、仔犬との別れを経験したことのある家族と、初めて参加する家族を同じクラスにし、初めて経験することへの不安を軽減できる様にします。また、盲導犬ユーザーから、いかに盲導犬達が必要とされ、愛されているかを伝えていただきます。
盲導犬ユーザーにとってもある意味、その犬との時間が限定されているという点では同じだといえるでしょう。盲導犬がリタイヤするということは、生活全体が変わる大きな変化になってしまいます。そのことは必ずしも望ましいことではありませんが、一方、時間が限られているからこそ輝く日々があるのかもしれません。
《ご挨拶》
盲導犬コート縫製グループ「ケン犬(ケンケン)」発足!
代表  清水 純子
この度、盲導犬コートの縫製グループとして「ケンケン」を発足させることになりました。今年4月頃から少人数で活動していましたが、信濃毎日新聞に載りましたところ、県内各地より7名の方の参加の申し出があり計11名で活動していく運びとなりました。
さて、「ケンケン」では、どのような活動をしているかと申しますと、“オーダーメイド”を基本にコートの縫製を行なっております。ですから、ご注文を受ける際に、盲導犬のサイズ(首周り、バスト、ウエスト、背丈、前足と後ろ足の間)と、体型的な特徴、普段着ているコートの型などを伺い、型紙は“○○ちゃん用”として保存しますので、ご注文の際には生地の種類、色、柄、等ご指定下さい。薄手の撥水加工の生地も何種類か取り揃えておりますので、ご希望の方にはサンプルをお送りします。費用は、材料費と送料のみユーザーさんのご負担となりますが通常2000円~4000円ぐらいで製作しておりますので、安心してご注文下さい。
盲導犬とユーザーさんが、より快適に活躍できるよう、コート作りに取り組んでいきたいと思いますので、縫製の参考の為に型紙や、お古のコートをお持ちの方は、提供していただきたいと思います。
「ケンケン」へのご注文お待ちしています。
TEL 0265-23-0080
e-mail jakkiy@poplar.ocn.ne.jp
《新聞記事》
「盲導犬用レインコート作り -- ボランティアの輪 上下伊那地方にも」
盲導犬に着せるレインコートや室内着を作るグループや個人の輪が県内に広がっている。上・下伊那地方でも飯田市の主婦、清水純子さん(27)の呼び掛けでグループができた。「レインコートがあれば、盲導犬が雨にぬれたりすることもなく、活躍しやすくなるはず」と、三人の仲間とともに、県内で必要な人のために注文を受け始めている。
清水さんは昨年11月、同市で開かれた「盲導犬の体験歩行と講演会の集い」に参加し、その中の交流会で、「盲導犬の雨合羽(あまがっぱ)を作る会」(長野市)の活動を知った。落とし物や不用になった傘の生地で、犬に着せるレインコートを作っているグループだ。「自分のやりたいことが見つかった気がした」という清水さんは、早速、盲導犬の働きやすい環境づくりに取り組んでいる「ハーネスの会」の会員になり、コートを試作し始めた。
犬用のコート類は既成品もあるが、大型犬になると一万円を超える品が多い。そのうえ、犬の体長や胴回りに合わないケースもあり、一匹ずつサイズを測って作るのが一番だという。
清水さんは、県ハーネスの会を通じて、盲導犬の体型に合った型紙を送ってもらい、撥水(はっすい)加工のナイロンや室内着用の木綿の生地を自分で購入、ミシンを使って仕上げている。夜行反射材を取り付けるなどの工夫もしている。
週の3日、空いている日をコート作りに充てている。雨の日用でも、小雨用と、どしゃぶり用を分けて注文されることもあり、用途によって要望はさまざま。必要な生地探しも含め、早くて2週間程度かかる。生地代だけはもらうことにしている。
同会の会報に活動が紹介され、最近では注文してくる人が増えたという。消耗品のため、何着も注文する人もいる。
地元のミニコミ紙で紹介されたことがきっかけで、仲間もできはじめている。下伊那郡松川町の主婦、原田末子さん(56)は週3日、人工透析を受けているが、それ以外の日を利用しようと、清水さんに連絡した。原田さんは「昔は自分の服は自分で作りました。透析でほかの人のお世話になっている分、自分でできることで世の中のお役に立ちたい」と言う。
県ハーネスの会によると、県内に盲導犬は約30匹。だが、飯田・下伊那地方にはいないという。清水さんは、もっと若い人たちにも運動が広がってほしいと考えている。「飯田周辺で盲導犬と暮らす人が現れた時、活躍しやすい環境が整っていないと、レストランなどで入店拒否にあわないとも限りません。若い人たちが行動できる土台があれば、きっとうまくいくはずです。」
一緒に活動したり、コートを注文したい人は清水さん(0265ー23ー0080)へ。
(「信濃毎日新聞」10月8日号引用)
《連 載》
『退役犬と生きる』(下)
長野市  清水 とし子
クッキーの死で私は一つの決心をしました。
犬の老化は人間より早いものです。特に後足に一番早く老化がみられ、2、3段 の階段でも上り下りができなくなるのです。思いきって、郊外に犬たちが快適に生活できる家を建て、私の余生を退役犬のボランティアで送ろうと決心しました。
幸いに友人の協力もあり、空気のよい郊外に犬たちの住居ができ上がりました。
庭にはタイルを敷き詰め、体を汚さないで遊べるようにし、階段はなくスロープで玄関へ入れるようにし、入り口にはシャンプー室を造り、汚れたときにはここで洗って部屋に入れるようにしました。床は靴の生活で、汚れた場合はモップで拭けば、きれいになるようになっております。コンセントは犬のとどかぬようすべて上に取り付けました。11年8月、犬4匹と人間3人で引っ越してまいりました。
クッキーちゃんが亡くなった翌年3月、日本盲導犬協会からネリーちゃん(11 歳)が来ました。それと富山のブルー十字から実験動物だったハスキーのラステルを引き取り、12年4月、日本ライトハウスの退役犬ユールちゃん(13歳)が次々と仲間に入りました。今年5月の中旬には、日本盲導犬協会からもう1匹、やよいちゃん(12歳)が来ることになっています。
まわりの人たちは皆、「大変ですね」「お金があるからできるのね」と言います。
お金があってもボランティアをしない人はやりません。反対に、お金がなくてもやる人はやるのです。
私は、犬たちから愛とやさしさ、そして裏切りのない信頼をもらいました。私にとっては本当に大きな宝物をもらったと思っておりますので、大変だとか苦労だとか思ったことは一度もありません。
ボランティアは楽しんでやらなければ続かないと思います。今、私も人生の最後の坂にさしかかっておりますが、6匹の犬たちと毎日充実した生活をしております。
犬たちと障害者の施設にセラピーに行っておりますし、2年前には全日本盲導犬使用者の会でユーザー60名、盲導犬60頭と佐渡に行ってきました。
人間からみれば盲導犬はわずか15年の生涯で短命だと思うでしょうが、決してそんなことはないと思います。ただ長いだけが良いのではないと思います。15年、いかに生きたかだと思います(人間もしかり)。10年間、目の不自由な人たちの目となり心の支えとなり、生きがいを与え、愛され、退役して第二の犬生を楽しんで、そして手厚く葬られる、犬としては一番幸せなのではないでしょうか。
最後に、退役犬をどんどん引き取ってくださる家庭が一軒でも多くなることを祈って、終わりとします。(完)
《レクイエム》
『ご苦労さま、そしてありがとう』
〈訃 報〉
オマリー
日本ライトハウス行動訓練所で育ち、上田市の関喜之助さんのパートナーとして7年間一緒に歩いていました。昨年末ごろから体調が優れなかったのですが、今年4月ごろからは歩けない状態となり自宅で治療を受けていました。
6月18日 8才。
やよい
日本盲導犬協会で育ち、静岡県で盲導犬として働きました。引退後の本年5月からは長野市の清水栄さんの家で余生を送り始めました。
7月21日 12才。
〈関さんから〉
一昨日はオマリーの為に、おやさしいお悔やみのお手紙をそえて御香料をお送りいただきまして、本当にありがとうございました。
オマリーは美人で素直でやさしくて、本当にかわいい盲導犬でした。主人もいつもいつも、オマリーはとってもかわいいと抱きしめていました。孫たちもオマリーがいることでいろいろ勉強になり、今度は死についても少し何かを感じ取ることができました。私達も、本当にまだ若かったしまだまだと思っていましたし、あんなに苦しみながら私達から去って行ってしまうとはね、今でも写真を見ながら涙しております。散歩しているラブラドールに会うとたまりません。
いただきました御香料は私共の気持ちを併せて、ご寄付させていただきたく、同封しました。どうも有り難うございました。                  
7月28日 関 喜之助・栄子
〈清水さんから〉
本日は、やよいちゃんに御香料をいただき、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
私共の家に来て丁度2ヶ月、風の様に走り去って行ってしまいました。
悪性の腫瘍を手術して私共の所へまいりましたが、もう一つのコブシ大の腫瘍が前足のつけ根にありました。これは心配ないとの協会の方で申されるので、獣医と相談して涼気が出てきたら手術しようということになって居りました。今思えば、来た時にすぐ精密検査を受けていれば、やよいちゃんは助かっていたかも……と悔やまれてなりません。
やよいちゃんを荼毘に付して骨をひろった時、癌特有の赤い斑点がありました。
きっと苦しい時もあったでしょうに……、知らずにいて本当に可哀想なことをしてしまいました。やよいちゃんの骨はお盆が終わるまで、協会にお願いして私共の所で供養させてもらいます。
退役犬ボランティアを始めた時から、死と対面することは覚悟してきたつもりですが、やはり死に直面すると悲しくてどうすることもできません。ユーザーさんもさぞ力を落とされたことと思い、お詫びのお手紙をお送りし、やよいちゃんの歯をお守りにお送りしておきました。
私共にはまだ2匹の退役犬が居りますので、今回のことを教訓にして一日も長く余生を送ってもらうよう、一生懸命努力してまいります。本当にありがとうございました。
清水 とし子
《通信・手紙》
『会員からのメッセージ』
7月以降に通信欄にお寄せいただきました「ひとこと」やEメールをそのまま掲載させていただきました。
うっとうしい梅雨空、会員の皆様いかがお過ごしですか。各方面でご活躍のこととお喜び申し上げます。日頃は役員をはじめ、皆様には大変お世話さまになり、ありがとうございます。私の家は立科町の標高2000M近い山の上暮らしなので、なかなかハーネスの会の活動にも参加できず申し訳なく思っています。
パートナーのエルマー(3才)との最近の様子をお伝えします。毎朝、バスに乗り、町の中心部にある作業所に通うのが日課となっています。お陰様でエルマーも元気です。これから厳しい暑さが予想されますが、皆様どうぞご自愛下さい。
(青井清さん)
昨日は暑い中、リフレッシュプラザでの交流会、お疲れさまでした。COOPの小山さんも感激していました。今回も感じたのは1歩1歩‥‥そして、言わなければ伝わらないんだと思いました。やっと、長野駅に盲導犬と聴導犬のボスターが貼られました。少しずつ広めて行きたいと思ってます。これからも皆さんと一緒に頑張って行きたいと思います。
(木藤由美子さん)
ハーネスながの読ませていただきました。たくさんの方の思いが伝わってきました。
(赤羽文子さん)
いよいよ夏本番。会員の皆様、パートナーのワンちゃん達が暑さに負けず、元気に過ごせますように。
(鈴木眞沙子さん)
私の故郷、長野県の「ハーネスの会」の皆様の御様子、毎回とても感動して読ませていただいております。皆さんがとても一生懸命であり、頑張られていることです。飯田で盲導犬コート縫製ボランティアを発足させる由、心より応援しております。
(古田節子さん)
毎日30度を越える猛暑が続いて居ります。会員の皆々様、お変わりありませんか。定期総会、ハーネスながのの作成とお忙しい日々を過ごされた事と思います。
「ハーネスながの」では新しい役員の方々の紹介、現在の近況、退役犬と共に生きる、等繰り返し読ませていただきました。前野さんの文章にも私も反省しなくてはと思い、盲導犬に対する気持ちの奥深さを感じました。暑さに負けずに頑張って下さい。
(多田艶子さん)
暑い毎日が続きます。みなさん、お体大切に。
(清川和子さん)
会報誌「ハーネスながの」いつも楽しく拝見しております。コート縫製ボランティアをやりたいと思いながら、なかなか出来ずじまいになってます。
(古内みづほさん)
連日の猛暑の中、皆様お元気でいらっしゃいますか。お体に気をつけてがんばって下さい。
(市橋利子さん)
厳しい暑さの中で仕事に励んでおりますワンちゃんの健康を祈ります。
(三村惇子さん)
例年になく暑い日が続きますが、スタッフの皆さまお体に気をつけ頑張って下さい。会報を3人で楽しみに読んでいます。次回を待っています。
(横関恭子、昌子、良子さん)
両親介護のため、活動できませんが、今年もよろしくお願いします。
(清水香世さん)
僅かずつ社会的にも理解が深まりつつあること、そしてハーネスの会が積極に取り組み歩まれているご様子、何よりうれしく思います。
(三村博音さん)
16才と4ヶ月になりましたリタイヤ犬サリーは、だいぶ老化が進みましたが、まだ元気で、今年の暑さも越えられそうです。最後まで出来る限りの介護をしたいと思います。例年通りフィラリアの薬は盲導犬協会から送られて来ましたので、助成金はご辞退いたします。
(近藤順子さん)
「ハーネスながの」を楽しみに読ませてもらっています。
(大谷公人さん)
小学生でもできるボランティアはありますか。あったら教えて下さい。
(篠崎芽以さん)
《事務局》
『フラッシュバック 7月~11月』
7月14日(日) コート縫製ボランティア交流会 長野市リフレッシュプラザ
盲導犬ユーザー コート縫製ボランティア等約20名参加
8月 5日(日) 運営委員会 松本市ふくふくらいず
ハーネス基金運営規則」の一部を暫定的改訂、その他を決定
8月 中旬 フィラリア助成金の口座振り込み完了
9月 8日(土) NBS長野放送「ふれあい広場」に協力 ジャスコ南松本店
盲導犬ミニ講演会、ユーザーの話、体験歩行会に約150名。
11月1日(木)
「ハーネスながの」第11号発行
【編集後記】
昨年11月に飯田市で『盲導犬の講演と体験歩行の集い』を開きました。「盲導犬使用者や引退犬飼育者が1人もいない飯田で開く意義はあるのか」との消極的な意見もありました。清水さんがコート製作を真剣に考えるようになったのが、その交流会に参加してからだと知り、期せずして大変大きなプレゼントをもらったようなうれしさです。“ケンケン”のこれからの活動に期待したいと思います。
(編集係 原)

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