【会報】ハーネスながの第34号


ハーネスながの 2011年 6月 第34号
発行:長野県ハーネスの会 会長 原 哲夫
〒390-0304
松本市大村492-3 TEL・FAX(0263)46-9611 
第34号 目次
《定期総会》
 『2011年度総会は長野市で開催』
 『2011年度総会のお知らせ』
 『本年度総会では何を話し合い、何を決めるか』
 『実行チーム会議とは何ですか?』
《リタイヤ&デビュー》
 『さようなら、バイラル』
 『バイラルはいちご園の看板犬に』
《連載/旅は犬連れ 3》
 『願いをかなえた沖縄の旅』
《読者から》
《ハーネスサミット2011》
 『ハーネスサミット 平成23年度速報』
《感謝録》
『ご支援ありがとうございました』
《ハーネス基金》
 『平成22年度後期疾病治療費助成金報告』
《事務局から》
 『ハーネスの会年会費の納入をお願いします』
 『健康助成金を送りました』
 『疾病治療費助成金を送りました』
《編集後記》
 目次終わり
 これより本文
《定期総会》
『2011年度総会は長野市で開催』 運営委員会
 本年度の長野県ハーネスの会総会は6月5日(日)に長野市で開催することになりました。ハーネスの会総会を長野市で行うのは初めてです。
東北信地域の会員の出席をしやすくするためです。これを機会に来年以降は松本市と長野市で隔年毎に交互に開催することを考えています。
多くの会員のご出席をお願いします。尚、当日は午前に総会を行い、それに引き続き午後にチームメンバー会議と運営委員会を開く予定です。
『2011年度総会のお知らせ』
1〝と き〟 6月5日(日)午前10時30分~12時30分
2〝ところ〟 長野市障害者福祉センター 201号教室
住所: 長野市大字鶴賀276-10 (JR長野駅東口から徒歩 約15分)
電話: 026-226-4884
(※タクシーまたは自家用車の場合は、
東通り(あずまどおり)の長野市商工会議所開館の裏を目ざして下さい。)
3〝日 程〟
○受付 10時10分~10時30分
○総会 10時30分~12時30分
○昼食 12時30分~13時30分
○チームメンバー会議 13時40分~14時30分
○運営委員会 14時30分~15時10分
○解散 15時30分
※総会に出席していただける会員は5月28日(土)までに下記にご連絡下さい。
原 哲夫
前野弘美
丸山訓代
※昼食のお弁当を必要な出席者は5月28日(土)までに上記にご連絡下さい。
『本年度総会では何を話し合い、何を決めるか』
①平成22年度取り組みと会計決算報告
◇取り組みの報告
◇一般会計決算報告
◇ハーネス基金決算報告
◇会計監査報告
②報告事項の承認
③取り組みを活性化するための組織改革についての議論と必要な会規約の一部改正
◇これまでの活動で続けたい取り組みとこれから力を入れたい取り組み。
◇各実行チームは何をしたいか。
◇関連会規約の改正
 ※以上の③は本総会で最も意見交換していただきたい部分です。
④平成23年度取り組みについて
⑤平成23年度予算案の検討と承認
⑥次期役員の選出
『実行チーム会議とは何ですか?』
 既に会報33号でもお伝えしましたが、長野県ハーネスの会のこれまでの取り組みを更に充実させたり新しい取り組みを進めるために、テーマ毎に実行チームを作ることになりました。実行チームでは会員が主体的に参加しそこでの取り組みに関わってもらいます。6月5日の午後に予定している実行チーム会議は、チームメンバーの初顔合わせということになります。
そして概ね、次のようなことについて話し合い、決めたり、これからの取り組みのきっかけにしたりできればと願っています。
① メンバーの確認
② リーダー=運営委員の互選
③ チーム名(名称)の確認
④ 活動目標(活動概要)の確認
⑤ 本年実施したい取り組み
⑥ 必要があればチーム内分担決め
(サブリーダーまたは運営委員代理など、必要なチーム内分担をする)
⑦ チーム間の連絡網の確認
⑧ その他
《チーム別参加希望者数》
① 啓発・問題対策チーム 12名
② イベント・研修チーム 2名
③ ハーネス基金チーム 2名
④ サポートチーム 6名
⑤ 広報チーム 6名
⑥ 事務局 2名
《リタイヤ&デビュー》
『さようなら、バイラル』 千葉県 中川あゆみ
 ご無沙汰しております。先日田中さんにもお電話させていただきましたが、バイラルが、避妊手術の後遺症による膀胱括約筋不全のため、4月23日に引退し、下伊那郡喬木村の清水純子さんのお宅でリタイヤ犬としてお世話になることになりました。
地元の動物病院でもいろいろ検査をして、大学病院でも、比較的効果が高く副作用が少ないと処方していただいた薬が、盲導犬の仕事をするのに支障がないまでには回復せず、手術も勧めていただきましたが、完治する確率は高くないというお話でした。それならば盲導犬でいさせるためにメスを入れるよりは家庭犬としてのんびり過ごさせてやりたいと思い、決断しました。バイラルがパートナーになって2年、新しい土地にもようやく慣れ、これからという時・・・こんなに早く別れなければならないとは思わなかったので、まだ気持ちがついて行きませんが、バイラルの新たな幸せを願っています。バイラルは、清水家の猫ちゃんとも仲良しになり、いちご園のかわいい看板犬目指して頑張っているそうです。私は、5月21日より、3頭目のパートナーとの共同訓練に入ります。無事卒業できましたらまたご報告させていただきます。
『バイラルはいちご園の看板犬に』 喬木村 清水純子
 先日はありがとうございました。先週土曜日、バイラルが清水家の一員になりました。盲導犬から観光いちご農園の看板犬への転職に最初はかなり戸惑っていたようですが、一週間経ち、少しずつですが、だいぶ愛想よくできるようになってきました。朝早く起こされ、一日中百姓仕事に付き合って外にいるので、昼間はオムツをする必要はほとんどなく、どんな時に失禁するかのパターンも分かってきました。北澤さんのキュエロも似た症状があり、食餌療法でよくなったとか・・。獣医さんや皆さんの御意見を参考に、おむつのストレスをできるだけ感じさせないような生活を送っていければと思っています。これからくる梅雨、そして夏場がちょっと心配ですが・・。そうそうっ、この田舎でバイラルと言う名前はあまりにもハイカラで、いずれ来るバルちゃんとも微妙に名前が似てるので、名付け親さんやあゆみさんには申し訳ないと思いつつも、愛称“あんず”でいくことにしました。さて、今日もいちご狩りです!あんずもご出勤です! では、また・・
《連載/旅は犬連れ 3》
『願いをかなえた沖縄の旅』 2011年4月8日 広沢里枝子
 盲導犬ネルーダと歩く私と、杖を使って歩く友人が、一緒に沖縄へ旅をしたいという願いを抱いたのは、昨年12月のことでした。その後、私たちは、何度も何度も話し合いながら、様々な方にお力添えをいただいて、南風原(はえばる)、辺野古(へのこ)、高江(たかえ)、伊江島(いえじま)を巡り、平和の意味を考える4日間の旅を計画。時期は今年の3月末を予定していたので、大震災にあって悩みましたが、今だからこそ沖縄から見えることがあると考えて、あきらめないことにしました。旅の体験は書ききれませんが、自分らしい旅をつくる新たなヒントを得た気がしますので、このコーナーにはそのことを書こうと思います。私は遠方へ旅をするときは、どなたかに主な計画をたてていただくか、パック旅行が多かった気がします。ですが、今回は、ちがう不自由さのある二人で助けあいながら、私の次男にも同行を頼んで、願いを少しずつ形にしていきました。私たちはまず、沖縄出身で、信州沖縄塾の塾長である伊波敏男さんを訪ねて貴重なご助言をいただきながら、旅の目標と行く先を定めることができました。次に伊波さんから近畿日本ツーリストの宮島紀子さんを紹介していただき、宮島さんは私たちの希望を詳しく聞いた上で、新幹線や飛行機、ホテルやフェリーなどのチケットをとり、職場まで届けてくださいました。これまで自分でホテルなどに予約するときは、盲導犬の入場を断られることもあるため、緊張しながらあちこちへ電話をかけてようやく決まることがしばしばでした。しかし、今回は「宿泊費は手ごろで、盲導犬と気持ちよく泊れて、レンタカーを玄関のそばに止められるホテルを」などと、こちらの希望をしっかり伝えて、そのとおりのホテルを予約できました。飛行機も、客室の一番前の広い席をとってもらったので、ネルーダは、私の足もとにゆったりと寝そべって過ごしました。
また、本部(もとぶ)と伊江島を結ぶフェリーは、盲導犬を乗せたことがなかったそうですが、先方へは宮島さんから前もって説明と確認をしてあったので、何の問題もおきませんでした。旅行会社では、こうしたサポートの手数料は一切とらず、チケット1枚から届けてくれると聞きました。盲導犬と一緒に問題に体当たりしながら道を開いてきたこれまでの歩き方も、大事な意味があったと思いますが、一方で、こんな旅の準備の仕方もあったのかとうれしい驚きです。旅のなかでは、平和と命を守るために、苦しみながらも真摯に生き続けている人々と、日々出会わせていただきました。また皆さんと再会したい。これからもネルーダと一緒に、人とつながれる小さな旅をしたいと心から願っています。
《読者から》
 4月中旬に藤沢市の桒山直子さん(盲導犬使用者サポートクラブ代表)からハーネスの会宛にお手紙と清里の森に開設される彫刻ギャラリーと5月4日の記念コンサートの案内ちらしが送られてきました。会報発送時に同封してみなさんの手元に届けるつもりでした。結果として会報発行が5月連休明けとなり、彫刻ギャラリーgakkouのオープンには間に合わせることができませんでした。遅ればせながら桒山さんのお手紙とともに彫刻家・桒山賀行さんからのメッセージを紹介します。
 桜が満開となり春らしい日が続きます。いつも「ハーネスながの」をお送り頂きありがとうございます。メンバーで楽しく読ませて頂いております。「パトリックのこと」の記事では私共も昨夏アイリス(アイメイトのリタイア)を連れて輪島の漁師のペンションに宿泊したので驚きました。(京都のkiyardもおススメです)夫が5月1日に清里に彫刻のギャラリーをオープンさせるのでご案内を同封させていただきました。手で触れて見ることが出来ますので目のご不自由な方にも是非ご覧いただければ嬉しいです5月の連休は1日~5日迄連日開けますが6月からは第1週の土、日のみを原則と致します。5月4日(水)は、記念コンサートを開催致しますのでご都合がつかれる方は、お出かけ頂ければ幸いです。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。気候不順の折ご自愛くださいませ。桒山直子
《ハーネスサミット2011》
『ハーネスサミット 平成23年度速報』
1 期日:平成23年9月3日(土)・4日(日)
2 会場: 神奈川県茅ヶ崎市
3 内容: ①水越美奈 獣医師による講演
②はた犬ケアハウス見学(働く犬を支援する会の施設)
4 観光: ①鎌倉散策・鎌倉大仏・鎌倉八幡宮など 公共交通機関利用
②江ノ島と周辺・江ノ島水族館(タッチプール・いるかのデモ)
※公共交通機関利用
以上、現在の検討状況です。(ご希望などお寄せ下さい。)
《感謝録》
『ご支援ありがとうございました』
 平成22年度も大勢の会員の方と一般の施設や団体から温かい励ましとご寄付が寄せられました。本当にありがたく、深く感謝申し上げます。
いただいたご寄付は全てハーネス基金として盲導犬と引退犬の健康管理などに使わせていただきます。ここにご芳名のみ (敬称略、順不同)で紹介させていただきます。
◇ 会員からのご寄付合計額、173,000円
飯蔦悦代 井川さゆり 池田康子 伊藤正幸 今村邦彦 大沢本芳 大蔦吟与 金井修司 倉石千枝子 倉島憲代 黒澤美那子 小池フミ子 小林妙子 小林房江 小林操 酒井美穂子 杉本宜子鈴木眞沙子 多田艶子 滝沢英樹 中沢 医 丸山良三 茅野永伯 相場光子 田中淑子 轟 輝子原 智彦 藤川満希子 古内みづほ 三村惇子 松村 敬 宮澤藤貴子 村嶋育子 弓田 渉・香織 横関恭子
◇ 一般の施設や団体からのご寄付合計額 131,195円
伊藤動物病院 募金箱より 14,695円
丸山治療院 募金箱より 5,460円
パノラマ作業所 マスコット売上代金  11,040円
盲導犬使用者サポートクラブ(東京・神奈川) 100,000円
◇ 寄付金合計額 304,195円
ありがとうございました。
《ハーネス基金》
『平成22年度後期疾病治療費助成金報告』 運営委員会
 平成22年度後期は6頭の盲導犬使用者から疾病治療費助成の申し込みがありました。全てが後期(10月~3月)の間に診療を受け、支払ったという場合だけでなく、1年間分の医療費をまとめて報告している場合も含まれています。尚、今回から助成額5万円を越える場合は、疾病名と診療概容をお伝えします。
(パートナー名、申請額、助成金額、※診療概容の順に表記)
ハバネラ 雌6才 165,809円 82,905円
※慢性肝炎による投薬治療
デリカ 雄3才 8,500円 4,250円
デミ 雄5才 17,313円 8,657円
エリン 雌8才 115,285円 57,643円
※歯周病による上下歯6本の抜歯手術処置とその後の抗菌剤投与
マイケル 雄 (当時9才)  7,031円 3,516円
ウィング 雌5才 12,600円 6,300円
《事務局から》
『ハーネスの会年会費の納入をお願いします』
 2011(平成23)年度の長野県ハーネスの会の年会費2,000円の納入をお願いします。同封の郵便振替用紙をご利用下さい。送金手数料は不要です。
『健康助成金を送りました』
 盲導犬使用者会員と引退犬飼育者会員に平成22年度の
健康助成金5,000円を去る3月末までに個々の銀行口座に送りました。
お確かめ下さい。
『疾病治療費助成金を送りました』
 平成22年度後期(10月~3月)に申請のあった盲導犬と引退犬の疾病治療費助成金を5月14日までに個々の銀行口座に振り込みました。助成対象から外れていた処置は除外して助成額を決めました。お問い合わせは事務局の田中までお願いします。
《編集後記》
 2011年3月11日14時46分、観測史上最大規模といわれる東北地方の大地震が起こって2ヶ月以上経ちました。被災地ではまだまだ避難所生活が続き、行方不明者の捜索をしながら片付けに追われています。普段通りに生活できている今の自分達の生活に、少なからず後ろめたさを感じています。原発による放射能汚染の広がりも心配される中、私達は今までの生活を見直す転機にきているのかもしれません。被災地での早期の復興を心からお祈りいたします。さて、本紙でお知らせしました通り、今年度のハーネスの会の総会は長野市で開催いたします。新体制で会を運営していくためのスタートになります。多くの会員の参加をお願いします。
(池田)

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